現在離婚調停4回目を終えた当事者が、素人目線で感じたことや、気になるあれこれを書き出していきたいと思います。
パート①はこちらからどうぞ↓
- とある地方の家庭裁判所
- やま美:相手方・弁護士なし
- 夫:申立人・弁護士あり
目次
調停員ガチャはある?
調停委員は, 調停に一般市民の良識を反映させるため, 社会生活上の豊富な知識経験や専門的な知識を持つ人や, 地域社会に密着して幅広く活動してきた人など,社会の各分野から選ばれています。
調停員とは、申立人と相手方のそれぞれから意見や希望を聞いて、対立している点の整理や法律上の問題点を検討し、調停員の意見や解決案などを交えながら”中立の立場”で話し合いを進めてくれる人たちです。
この”中立の立場”である調停員ですが、経験された方の話で「相手方の味方ばかりして中立ではない」という話をちらほら見聞きします。
当事者としては揉め事があるから調停をしているわけなので、どうしても相手の非を認めさせたい、分かってもらいたい、納得がいかないなどの感情が出てきてしまうのは仕方ないことだと思います。
調停員も人間なので、全ての調停員が完全な中立の立場を守っているとは限らない、と一個人としては思います。
ですが、1回目の調停時から感情論ではなく、事実に基づいて自分の正当性を主張していく事で、調停員からの信頼は得られると私は思っています。
特に弁護士をつけずに調停に臨む場合は、正当性や相手の主張に対しての反論を具体的に例を挙げて回答出来ると納得してもらえる事が多いと感じました。
実際に私がしてきた準備や回答、素人なりの戦略は、無事に離婚が成立した際に書きたいと思います。
証拠は必要か
私の場合は、一度も証拠の提出は求められませんでした。
これは夫が完全に不倫を認めているのもあるかもしれません。
あくまで調停は話し合いの場であり、証拠の有無で明らかに調停が有利・不利になることはないと思います。
訴訟に移行した場合は、不貞の証拠はもちろん、中身が悪質性が高いことを証明出来れば慰謝料増額に繋がる場合があります。
病院の診断書は提出しました。(現在無職、通院中を証明するため)
弁護士の必要性
- 仕事をしている・子供がいる
- 相手とのやり取りをすることが精神的に辛い
- 財産分与などの金銭条件が複雑
- モラハラ気質
調停は平日に行われ、約2時間ほどかかります。
仕事のスケジュールがつきにくい方や、小さいお子さんがいらっしゃる方で裁判所に行くのが難しい方はお願いした方がいいかと思います。
また、相手が資産を持っているなど金銭面で細かく調査したい場合や、お子さんの養育費・面会交流などの条件がある方も話し合いが複雑化してくる可能性があるので、専門的な知識がある弁護士にお願いした方がいいと個人的に思います。
モラハラの場合は、話が噛み合わない可能性大・弁護士がいることで態度が変わる事も多いので、弁護士にお任せするのをおすすめします。
その逆に、
- 相手が不倫を認めており、証拠も十分にある
- 相手の財産をある程度把握している
このような場合は、まずは調停に一人で行ってみてもいいかと思います。
もし一度行ってみて難しそうであれば、次回までに弁護士にお願いすれば大丈夫なので、そう思えば心が少しは軽くなると思います。
私はこれまで弁護士相談に複数箇所行きましたが、契約するまでには至りませんでした。
費用の高さや決め手に欠ける部分があったこと、夫も不倫を認めており、調査報告書などの証拠も持っているので調停までは自力でやってみることにしました。
弁護士に相談に行けば「弁護士をつけることおすすめします」とほぼ言われると思います笑。商売なので仕方ないことですが・・・。
もちろん法律の観点からのアドバイス、過去の経験などを踏まえて依頼者のために動いてくれるのは間違いないと思います。
ですが、あくまで離婚問題は過去の判例、相場などがベースであるのは間違いないです。
お互い弁護士をつけていれば、同業者である以上ある程度問題解決へのセオリーが分かるはずです。
お互いが妥協案・着地点を探り、”ここら辺がベストかと・・・”と、相場の例を挙げてお互いの依頼人を説得します。
これが相手が私のような素人であった場合、共通の解決案が見通せず、どの方向で話を進めていこうかまず悩みます。
素人は何を考えているか分からず、話も二転三転、突拍子もないことを言い出す・・・
簡単に言ってしまうと、”同業者同士なら話が早い”といったところでしょうか。
私が調停を自力でしようと決めた理由
あくまで私の考えではありますが、以下の理由から現在自力で調停に臨んでいます。
- 夫が不倫を認めており、証拠も十分に揃っている
- 夫は時間をお金で解決するタイプであり、早期解決のために上乗せ姿勢だった
- 相場以上の高額慰謝料を請求したい
- 調停当初は、離婚する意思が固まっていなかった
有責配偶者からの離婚は原則的に認められないことを理由に有利な条件で離婚したかったこともありますが、調停当初の心境は”簡単に離婚したら相手の思う壺だ”と思っていました。
離婚したい夫が一番避けたいことは、このまま離婚出来ずに婚姻費用を支払い続けて時間だけが過ぎていくこと。
再婚も出来ない、何年別居したら離婚出来るのか正確な目処も立たない、離婚するには訴訟をしなければならず時間も費用も更にかかる・・・
そう考えたら、離婚せずに別居のままでもいいんじゃないか?と当初は思っていました。
ですが、調停を重ねる内に心境の変化もあり、慰謝料へとシフトしていき現在に至ります。
”自分がどうしたいのか分からない”
不倫問題ではたくさんの決断を迫られます。
相手が有責配偶者である以上、離婚が認められるまでには時間がかかります。
発覚から2年と長い時間がかかってしまいましたが、この心境に至るまでには必要な時間だったんだと私は思っています。