弁護士に依頼せず一人で離婚調停に臨み、調停5回目で離婚が成立したやま美です。
今回はこちらの記事で少し触れた、主張書面について詳しく書いていきたいと思います。
目次
必須ではないが主張書面を作った方がいい理由とは
自力で離婚調停に臨む場合、主張書面が必ずしも必要というわけではありません。
相手が代理人弁護士を付けている場合、主張書面が送られてくるかと思います。
その書面を基に、自分の主張・伝えたいことを調停時に話すことが出来ればOKです。
ですが、頭の中で考えていたこと全て伝えられるかといったらそうではないことが多いです。
調停員も相手の主張を踏まえた上で、こちらに具体的な妥協案を求めてくることもあります。
自分の中でここだけは譲れないポイントだけでも構わないので、主張したいことを文章化することをおすすめします。
主張書面があることで主張がより明確に相手に伝わりますし、調停員に対しても、自分の主張する内容に説得性と正当性を持たせることが出来ます。
実際に主張書面を提出したタイミング
実は、私は調停1回目から書面を作ったわけではありませんでした。
当初は離婚する意思が固まっていなかったため、慰謝料金額や離婚条件なども決めずに調停に臨みました。
- 1回目
→離婚する意思はない・離婚出来る状態ではない(離婚後の生活の困窮) - 2回目
→離婚する意思はない・この慰謝料額では応じられない - 3回目
→提示額が少ない・〇〇円プラスなら離婚を考えてもいいかも - 4回目(初めて主張書面を提出)
→相手の主張書面についての反論 - 5回目(主張書面)
→具体的な金額・細かい条件提示
簡単に書くとこのような感で離婚調停を進めました。
実際に私が作った主張書面
※拡大してご覧ください
- Word作成
- A4サイズ
- 相手用と裁判所用の2部印刷(ホッチキスで閉じる)
- 証拠となる明細のコピー2部(治療費など)
大見出しを付け、それに関連する内容は番号をふって詳細を書きます。
あまり長い文章にならないよう、分かりやすく簡潔に書くことを心がけました。
必要金額(私の場合犬の養育費)は具体的な数字を書き、実際の明細書のコピーも提出することで調停員にも納得してもらえるようにしました。
相手弁護士から送られてきた主張書面
こちらが実際に相手弁護士から送られてきた書面の一部です。
弁護士でもこのように長々と書いているので、素人が上手く文章を書かなきゃと気負わなくて大丈夫です!笑
個人で調停をやってみて思うこと
書面でのやり取りとはいえ、このように長々とねちっこく書いてある主張を読むと少なからずメンタルがやられます・・・。
私はこの主張書面を読んでは「有責配偶者の立場を忘れるな」と毎回思っていました笑。
自分で一から文章を書くのが難しい方もいらっしゃると思います。
弁護士に依頼すれば、こちらの主張を上手く文章化してくれたり、話を上手く進めるためのアドバイスもしてくれると思います。
ですが、結局は弁護士を介して相手の主張を聞くことには変わりないので、メンタルが全くノーダメージになるとはいえないと個人的に思います。
弁護士はアドバイスや自分の代わりに交渉してくれますが、”今度どうしたいのか”を決めるのは自分しかいません。
絶対に譲れないポイントは何なのか、それを軸にしながら時間をかけて方向性を見つけて行くのもいいと思います。
私は離婚しましたが、本当にこれでよかったのかと思う時もあります。
思い出せば腹が立つことしかありません。
時間と共に、自然とこれで良かったんだと思える日が来たらいいなと思います。