最近読んだ本の中でおすすめの本をご紹介します。
目次
- 自尊感情とは
- 元夫の不倫でズタボロになった自尊感情
- 本当の自尊感情に気づく
- 寂しい=孤独ではない
- つらい過去を手放す3つの心理学的アプローチ
- 「原因」に執着しない
- 「大丈夫」と言い聞かせる
- この本がおすすめな人
自尊感情とは
自尊感情とは「自分自身をどのように評価するか」というのが基本定義であり、3つの基本軸から成り立っているそうです。
- 「自己有用感」
自分がどれだけ他者や社会に役立っているかを感じること - 「自己調整感」
自分の望み通りにやりたい、自分らしくありたいと思う本能のこと - 「自己安全感」
持続的に安心感を得られること
元夫の不倫でズタボロになった自尊感情
離婚以前の自分を振り返ってみると、多少は誰かと比べたりすることもありましたが、思い悩んだりすることはありませんでした。
それは何故だろうと考えみると、特に②「自己調整感」と③「自己安全感」が高かったように思います。
子供がいなかったこともあって金銭的余裕もあり生活に困ったことはなく、それでいて配偶者の存在で守られている・家族という安心感がそう感じさせていたんだと思います。
①「自己有用感」も、パートをして働いたり家事をすることで少しは誰かの役に立っている、必要とされていると感じていたかもしれません。
それが元夫の不倫である日突然この3つの自尊感情が総崩れ、ズタボロになりました。
絶対的味方だと思っていた家族の裏切り、突然奪われた日常生活、自分の存在を否定する元夫の言動。
突然何の準備もなく荒れ狂う海に放り出され、どうしていいのかも分からず立ち尽くすだけでした。
本当の自尊感情に気づく
”自尊感情=自分をどれだけ愛せているかを測る指標”とも呼ばれているそうです。
この本を読み進めていけばいくほど、いかに自分がどう思うか、自分が今どうしたいのか、とにかく自分自身をどれだけ愛せているのかが重要だということが分かりました。
その結果、私の自尊感情は自分軸ではなく、家庭や夫である他人軸によって保たれていたんだなと気づくことが出来ました。
寂しい=孤独ではない
一人でいても大好きな友達と一緒にいるようにくつろげて、さみしくも退屈でもありません。迷ったときも、愛する「私」にアドバイスを求めることができます。いつだって一人ぼっちではありません。
自分を愛せる人は一人を恐れず、自身に満ち溢れているとも書かれています。
私はこれまで海外へ一人旅に行ったりするなど、一人耐性がある方だと思います笑。
離婚して今に至るまでも”離婚したから孤独”と思ったことはありません。
SNSを見ていると、離婚する前から「これからずっと一人だったらどうしよう・・・」と考えている方のほうが多いように感じます。
人それぞれ考えた方は違うのであくまで私の考えではありますが、離婚して”自由”を得た代償が一人で生きていく寂しさだと思っています。
一人だったらどうしよう?の不安は、どうして不安なのかを考えてみるといいと思います。
お金なのか、孤独死の心配なのか、再婚したい気持ちがあるからなのか・・・
その理由が分かれば、それを解決するために今出来ることは何かを考えていくことが、漠然とした不安を少しでも軽くする方法だと私は思います。
ですが、ここでまず先に誰かに自分の幸せを委ねることはせず、未来の寂しさを考える前に、自分自身を愛せられるようになること、自分の生活基盤を整えること、自分が今やりたい、やるべきことに集中することが大切なんだとこの本を読んで思いました。
離婚で自尊感情がボロボロになってしまっている現状なら尚更大切なことだと感じます。
つらい過去を手放す3つの心理学的アプローチ
- 一般化
悩んでいたのは自分だけではなかったと気づきを得る
これは同じ境遇の人を見つけたりすると感じやすく、心が軽くなる現象だと思います。
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罪の意識を手放す
不倫された、離婚したことは「自分のせいだ」という気持ちを手放すことだと思います。不倫をしていい理由は一つもありません。”あの時こうしていれば・・・”と振り返っても過去に戻れるわけではなく、ましてや不倫をする人はこちらがどんなに頑張っても”不倫する人間”、”家族を平気で裏切ることができる人間”だということを忘れないでください。
-
知識化
自分の感じていたつらさを”理性的”に解釈する
私はこの知識化に関して、ノートに書くことを実践していました。
モーニングページというものがあり、詳しくはこちらの本に詳しく書かれています。
私はとにかく思ったことを3分間、A5のノートのひたすら書くということをしていました。
思ったことを書き、どうしてこう思ったのか、これからどうしたいのか、どうなりたいのか、罵詈雑言でもなんでもOKです。
とにかく言語化することで心のモヤモヤが整理出来たり、少しだけどスッキリする。
その毎日の積み重ねが自尊感情の回復に繋がると思います。
「原因」に執着しない
モーニングページをやり始めた当初は、「どうしてこうなったんだろう?」「なぜ自分がこんな目に遭わなければならないんだろう」とひたすら原因を探していました。
とにかく今が辛くてどうしたらいいか分からない、原因を考えるだけで疲れてしまい、一向に問題解決への道筋や自分の考えに辿り着きませんでした。
原因ばかり探してしまう理由の一つに、変化を恐れていたのもあったと思います。
離婚後の生活、仕事、全てが変わってしまうこの状況を受け入れることが出来ませんでした。
ですが今思えば、これも自分は変わらず、他者に変化を求めていたからだ思います。
人は変わらない、ましてや快楽を優先する不倫人は変わりません。
自分が変わる、全て自分軸で物事を考える、自分の幸せは自分で作る。
離婚しても、慰謝料を貰っても、ずっとこのモヤモヤや負の感情は心の奥底で消えずに燻っているように思います。
何をしても何をされてもどんな結果になっても、不倫で傷ついた心の痛みは消えません。
1つの問題が解決したら、また1つの問題が発生する。
人生はその繰り返しだと思うので、過去も未来も考えず「今」だけに集中することが大切なんだとこの本を読んで思いました。
「大丈夫」と言い聞かせる
「大丈夫、命が取られるわけじゃない」
これは私の母が離婚調停の度に気落ちしている私に掛けてくれた言葉です。
私は物事をポジティブに捉えることが苦手なタイプなので、大丈夫!と思うよりもその先の起こってもない未来に不安になってしまいます。
逆に未来の不安が解消されても、次は過去に戻って後悔したりの連続・・・
本の中で、それは”現在の自分に満足できない時に過去に逃げるようになる”と書かれていました。
自尊感情の高い人は、「今、この場」に目を向けているそうです。
過去や未来に執着してしまう時は、
「今こんなにも自由になったじゃないか」「犬が健康ならそれでいいじゃないか」と考えるようにして、今私がするべきことは、健康でいること、愛犬のお世話をすること、愛犬と一緒にいられる時間を大切にすることなんだと言い聞かせるようにしています。
この本がおすすめな人
自尊感情が低いと認識している方はもちろん、恋人への執着、親との関係に悩んできた人、他者の評価が気になる人、子供への接し方など、この本にはいろいろなヒントが書かれていると思います。
実践方式も何種類かあるので、気になったものを実際にやってみるのも効果的だと思います。
とにかくまずは実践してみる、そして続けてみることだと思います。